制作への想い

私が手帳を使い始めたのは、大学生になり一人暮らしを始めた頃から。

デジタル管理などない時代から使っているので、かれこれ30年。
アルバイトのスケジュール、旅行や食事会などの予定を、月間表で管理していました。

持ち運びやすいように単行本サイズのB6をカバンに入れて。
手帳を見ながら、あれこれと予定を妄想しているのが好きでした。

社会人になっても、一目で見開きで見る月間表を使うことを続けていましたが、どの手帳が使いやすいのかと試行錯誤をし続け、ブランドのリーフレット手帳を使ったり、フランクリン・プランナーの手帳術を学んだりしました。そう、自分の人生をデザインするためには、手帳は不可欠な存在。

いつも手帳を携帯することは当然のことですし、それがないと不安になるくらい自分の予定表を見ているのが好きでした。

当時はスマートフォンは存在してなかったので、手帳を見ながら内省をし、どういう時間を過ごしていきたいのかを想像している時が自分と向き合い、対話する時間だったのです。

その静謐（せいひつ）の時間が、自分の内面を育むことに気づいたことで、私は手帳を開く時間を内面を磨く時間だと思うようになりました。

静謐という言葉は、「静かで落ち着いていること」「穏やかであること」という意味です。

誰かに意見を聞くのではなく、自分と静かに向き合い、もう一人の自分と対話する。

そうすることで、自分が何を望んでいて、どう在りたいのかが自然と溢れ出てくるのです。

もしくは、感情のコントロールが難しい時でも、手帳を眺めながら過去と現在と未来を手の中に広げて客観視するだけで、心が整理される時間になります。

ですが、時代が進むにつれてデジタルでの管理が当たり前になり、日々の流れるスピードが加速していく中で、自分と向き合う時間を確保することが難しくなってきています。

その事実を受け止め、必要最低限のアウトプットができるように巻末にまとめています。

この1冊があるだけで、スケジュール管理をし、周りの人とのコミュニケーションが円滑になります。

この1冊があるだけで、自分の内面から溢れてきたアイデアを取りこぼすコトなく、ビジネスやプライベートの密度が濃くなります。

したかったこと、やりたかったこと、自分の浮き沈みやバイオリズムを記録する。
そんな1冊にしました。

毎朝の習慣に、就寝前の振り返りに。

あなたらしい使い方で、この1年を彩り豊かに、花開く人生を過ごしていただければ嬉しいです。

話し方から魅力開花＊Bloomism 
魅話力コンサルタント
前田カオリコ